まつこごと

本好き多趣味の元教員・現保育士による雑記ブログ

【小学校教員のリフレッシュ】年間200冊以上の本を読む元教員のおすすめ「読みもの」5選

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近年、小学校教員という仕事は、ますます多忙になっているような気がします。

そんな時間のない中でも「リフレッシュのために本を読みたい!」とか「読書を習慣づけたい。」と思われている先生方も多くいらっしゃると思います。

学校の仕事に役立つ実用書も良いのですが、学級の子どもたちに本の魅力を伝えるためにも、先生方自身が読んでいて「面白いなあ」と感じたり、感動」して思わず涙が出てしまったりする本にもたくさん触れていただきたいです。

 

この記事では、そんな小学校の先生におすすめの「読みもの」を5冊ピックアップして紹介しています。

普段あまり本を読まない方にも比較的読みやすいものを選びました。

ここで紹介する本たちは、そのまま子どもたちや保護者の方にも薦めることもできるものばかりですので、気になったものがあれば学級での「話題作り」も兼ねてぜひ読んでみてください。

この記事を書いた人

こんにちはまつこです。

2020年3月まで公立小学校の教員をしていました。今は保育士の資格をとって児童発達支援(障害のある子どもたちが利用する施設)で運動の楽しさを伝える仕事をしています。

私は本を読むことが好きで、2021年は249冊の本に出会うことができました。普段はジャンル問わず本を読みますが、今回はいままで読んだ本の中から「これ面白いよ!」「感動するよ!」と思わず人に紹介したくなる本を選びました。

この記事の内容

今回は実用書や絵本ではなく、小説やノンフィクションなどの「読みもの」を5冊紹介します。「すぐに生活に役に立つ」というよりは、「最近読んだこの本が良かったんだよね。」と人との話題作りに使えるような「おすすめ」本を選んでいます。

ちなみに、小学生に読み聞かせをする際のおすすめ絵本については先日こちらを書きましたので、お時間のある方は見ていただけると嬉しいです。

matsuko-childsupport.hatenablog.com

小学校教員という仕事に役立つ「実用書編」も書きました。こちらです▼

matsuko-childsupport.hatenablog.com

 

それではいきましょう。

 

おすすめ「読みもの」5冊を紹介します

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』著:青柳碧人

昔ばなし、な・の・に、新しい!鬼退治。桃太郎って……絵、そうなの?大きくなあれ…一寸法師が……ヤバすぎる!ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!?

「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室竜宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録…

双葉社HPより)

 
誰もがよく知っている昔話の「パロディ」本です。短編が5つ入っています。5話それぞれ趣向が違う、ミステリー仕立て。とても読みやすく、内容も面白いです。ミステリー小説好きにおすすめの本です。
中でも私は「鶴の恩返し」の内容をもとにしている「つるの倒叙がえし」が好きです。ミステリ本を読む時のあるあるなのですが、「一度お話を読み終えた後に、確認をしたくて再度読み返すタイプのお話」です。(わかりますか?笑)
私はハードカバータイプで読みましたが、最近では文庫本も販売されています。↑リンクは文庫本バージョンとなっております。
また、シリーズものとしてこのほかに2冊ありますので、ご興味のある方はぜひシリーズで読んでみてください。所々難しい内容もあるのですが、小学校高学年〜読むことができると思いますので、高学年の学級文庫にもおすすめです。
 

『そして、ぼくは旅に出た。 はじまりの森 ノースウッズ』著:大竹英洋

東京で育った一人の若者が、なぜ大きな自然に憧れ、写真家を目指すようになったのか。そしてなぜ、他ではなく、北米に広がる森と湖の世界へと旅立ったのか。その先でなにかに導かれるように出会った、常識を超えたスケールで生きる二人の巨人、世界的な写真家ジム・ブランデンバーグと、探検家ウィル・スティーガー

彼らと暮らす中での決定的な体験。そしてそこから学んだこと。

森の香り、波の音、動物たちの気配……。

フィルムに収めきれなかったすべてもまた、体にしっかりと刻み込まれていく。写真には写せない、けれども、一歩一歩手繰り寄せるように進んだ、たしかな旅の記憶。

あすなろ書房HPより)

 


そして、ぼくは旅に出た。: はじまりの森 ノースウッズ

 

写真家の大竹英洋さんが書かれたカナダのノースウッズでの旅を綴ったエッセイです。

ノースウッズへの「旅のきっかけ」がまずおもしろいです。筆者はある日、印象的な「オオカミ」の夢を見ます。そしてその後「オオカミ」が出てくる一冊の写真集と出会うのです。その写真集に感銘を受けた筆者は、写真家のジム・ブランデンバーグを探す旅に出ようと決意します。

筆者の数々の素晴らしい写真が、その偶然のような必然のような旅から生まれたんだなあと思うと、とても不思議な気持ちになります。

いますぐ自分も行き先のわからないどこかに旅に出たくなる、そんな本です。

この本はもう新しく出版はされていないようで、どのサイトを見ても「品切れ」ばかりでした。Amazonのサイトには新品、中古ともに数冊載っていました。また、店舗に行けばまだ残っているかもしれません。

 

最近(2021年10月)出た大竹英洋さんの写真を使った写真絵本も貼っておきます。野生の動物たちがみんな真っ直ぐなまなざしで「私たち」を見ているんですね。こんな生き生きとした動物たちの瞬間を撮ることができるなんて本当に凄いなあと思います。↓

 

『ひらがなでよめばわかる日本語』著:中西進

〈目・鼻・歯〉も〈芽・花・葉〉も、〈め・はな・は〉。文字を〈書く〉のも頭を〈掻く〉のも〈かく〉。太陽も焚き火も〈ひ〉……日本語はひらがなで考えると俄然面白くなる。漢字の影響を外すと日本語本来の形が見えてくる。言葉がわかれば人間がわかる。日本人の心はこんなに豊かだったのかと驚く。稀代の万葉学者が語る日本人の原点。『ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ』改題。

(新潮社HPより)

 

私は人が話す「言葉」が好きです。そして、「日本語」が好きです。この本を読むと、「日本語の豊かさ」をあらためて感じることができます。

わからない言葉に出会ったときに、よく「それってどういう漢字?」と聞いてしまうことがあると思います。私もよく聞きます。日本語の「意味」は漢字が持っていることが多いからです。

逆に、日本語の「音」としての意味は今まであまり考えたことがありませんでした。上の例にも出ているのですが、「鼻」も「花」も同じ「はな」と読みます。「目」と「芽」も同じ「め」と読みます。「歯」も「葉」も同じ「は」と読みます。「顔」のパーツと「花」のパーツは音が似ているものが多いんですよね。「同じ読み方の言葉」は元々は「同じ意味」からきている…!?

そう気付くと、漢字を当てるのではなく日本語の「ひらがな」の「音」そのものに興味が湧いてきませんか。

読んだ後には、思わず誰かに「日本語の素敵さ」を説明したくなる本です。本当におもしろいです。

 

かがみの孤城』著:辻村深月

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。

ポプラ社HPより)

 
大人も楽しめるファンタジー作品です。私は同僚の先生から借りてハードカバーで読みましたが、今は上下巻で文庫本でも売っています。
ストーリーにぐいぐい引き込まれて一気に読みました。伏線がいたるところに張られていて、最後にはきちんと回収されていくのでおもしろいです。
お話には主人公をはじめ、「学校に行けていない」「行きづらいと感じている子たち」が多く出てきます。職業柄、「学校」の意義についても考えさせられた本です。学校図書館にもあるところが多いと思いますので、ぜひ探してみてください。
 

『ひとりずもう』著:さくらももこ

ちびまる子ちゃん」では永遠の小学3年生。でも、現実のまる子は成長していき、思春期を迎えていく。

小5から、中学、高校…。まる子のその後を描くほのぼの成長記。おなじみのメンバーも登場!書き下ろしエッセイ「ひとりずもう」のコミック版。

集英社HPより)

 

ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんのエッセイです。さくらももこさんのエッセイは他にも多く出版されているのですが、この「ひとりずもう」は「まるちゃん」の小学校高学年〜漫画家デビューまでを描いた物語です。

コミック版と小説版の2種類がありますが、私はコミック版を読みました。

思春期のところでは当時のむず痒い気持ちを思い出し、また、友達(たまちゃん)と離れるところでは思わずほろっと涙がこぼれる、笑って泣けるエッセイです。

高学年の担任をしていた頃はこの本を学級文庫に置いていました。学級の子どもたちからも愛されている本でした。

 

おわりに…

いかがでしたでしょうか。

私が今まで読んだ本の中で「いま小学校の先生方におすすめしたい本」を5冊選んでみました。通勤時間や寝る前などに、ぜひ読んでみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

まつこ