まつこごと

本好き多趣味の元教員・現保育士アラサーによる雑記ブログ

【小学校の学級文庫】本好き元教員が教える「学級に置きたい本」10選〜高学年編〜

f:id:matsuko_childsupport:20220131113615p:plain

「クラスの子どもたちに本を読んでほしい」

学級文庫をつくりたいけど、なんの本を置けばいいかわからない」

そんな悩みをもっている小学校の先生に向けて、絵本好き元教員の私が学級に置きたい本を紹介します。

参考にしていただけたら嬉しいです。(記事には一部プロモーションを含みます。)

この記事を書いた人

こんにちはまつこです。私は2020年3月まで公立の小学校で教員として働いていました。

絵本好きな母親の影響で、幼い頃から絵本を読んでもらったり、自分で読んだりと絵本と共に過ごしました。そのおかげか読書が大好きになりました。

今も趣味として読書を続けていて、年間200冊くらいの本を読んでいます。

「読書」は子どもの国語力や想像力など、様々な力を楽しみながら伸ばすことができます。

「子どもたちに本を読んでほしい」そんな素敵な思いがあるのならば、ぜひ学級に本を置いてください。学級に本を置くことの良さについては後述します↓

最後まで読んでいただけると嬉しいです。

この記事の内容

この記事では高学年(5、6年生)学級文庫におすすめな本を紹介しています。学習と関連しているものについては、さらに細かな学年も書き入れました。

特に「初任の先生」や、「普段からあまり絵本を読まない」という方に参考にしていただけると幸いです。

低学年編はこちら▼

matsuko-childsupport.hatenablog.com

中学年編はこちら▼

matsuko-childsupport.hatenablog.com

 

学級文庫とは

学級文庫とは、児童・生徒が利用するために、学級に本を置くこと。また、置かれた本のことをいいます。

学級文庫のメリット

学級文庫のメリットとして、休み時間やテストの後など、「日常のちょっとした隙間時間に児童が本を手に取ることができる」ということが挙げられます。

もちろん各学校の学校図書館にも本がたくさん置いてありますが、休み時間に外でドッジボールをしている子どもたちにとって、学校図書館の本に触れる機会はあまり多くはありません。

学級に本が置いてあることで、子どもたちは気軽に本を読むようになります。

 

もう一つのメリットとして、その学年の子どもたちの発達段階に合わせた本を置くことができるということが挙げられます。

理科や社会科の調べ学習で使用する本や、国語で扱う教材の同作家の物語、関連性のある作品などをすぐに手に取れる場所に置くことによって、学習にさらなる広がりをもたせることができます。

子どもたちに身につけてほしい教養や考え方などを本を通して伝えることもできるのです。

 

学級文庫の作り方

まずはじめにすること

各学校によって学級文庫の形態は様々です。すでにその学年に合わせた本がクラスに置いてあるという学校もあるでしょう。

もし各学級に本がない場合は、同じ学年の先生方に相談をして、クラスに本を置くメリット等をしっかりと伝えてから学級文庫作りをしましょう。

勝手に動いてしまうと、後々撤収しなければならないという最悪の事態も考えられます。

本はどうやって準備するの?

前提として、学級文庫に置く本は担任が自腹を切る必要はありません。もちろん、ご自身の本をクラスに置いて、読んでもらうことも良いと思います。私も自分の本を学級に置いている時期もありました。

でも、学校には学校図書館という立派な図書館がありますので、それを利用しない手はないでしょう。

学級に本を置きたい場合は、学校司書の先生に相談をしてみましょう。学校図書館の本の中から、クラスや学年に適した本を探してくれるはずです。

期間等は各学校によると思いますが、クラス単位または担任自身でも本を借りられる制度がありますので、それを利用しましょう。

「学級の子どもたちに本を読ませたいんです!」担任の先生にそう言われて嬉しくない司書の先生はいらっしゃらないと思います。きっと喜んで相談にのってくれますよ。

 

また、調べ物学習などで一人一冊本が必要、となる場合もありますよね。その場合は、1ヶ月などの単位で市や区の図書館から借りられる仕組みもあります。

 

ぜひ学級に本を置いていただけたらと思います。

 

学級文庫におすすめの本(高学年編)

『「のび太」という生きかたー頑張らない。無理しない。』著:横山泰行

ダメダメなのび太が“あんな夢、こんな夢“を叶えたワケ(中略)

どうしてのび太は、努力もせず、人生の「勝ち組」になれたのでしょうか?

ダメな奴の代名詞だったのび太が、将来、次々に夢を叶えることができたのはなぜでしょうか?

そんなのび太のように、頑張らない、しがみつかない、ゆるく生きる、

でも人生を楽しみながら夢を叶えるコツを

本書『のび太という生きかた』では解き明かしていきます。

アスコムHPより抜粋)

この本はもともとは大人向けの自己啓発本として発行された本なのです。それが、中学生の読書感想文の題材として話題になりました。

ドラえもんのマンガの中では「ドラえもんに頼ってばかり」「怠け者」「弱虫」な姿にうつっている「のび太」ですが、実は「夢をつかむことができる生き方」をしているのです。

この本を読むと、「のび太」の実はすごいところがわかります。そして、のび太のように生きることができたら人生が楽しくなるだろうなと憧れになります。

もともとは大人向けの本ということで少し文字の量が多めです。読書感想文も中学生、高校生が書くことが多いそうです。

が、「のび太」という「子どもたちにとって身近な存在」が出てくるので小学校高学年の子どもたちでも充分面白く読むことができると思います。

 

『東大教授がおしえる やばい日本史』監修:本郷和人 執筆:滝乃みわこ

人物を知れば、日本の歴史がざっくりわかる!

聖徳太子紫式部織田信長徳川家康、坂元竜馬……

日本の歴史を作った「すごい」人は、同じくらい「やばい」人だった!

歴史の「表」と「裏」がわかると、おもしろいほど流れがわかり、日本史が好きになる。

ダイヤモンド社HPより)

社会で歴史を学習する6年生におすすめの本です。歴史上の人物の「すごさ」と、それと反対の「やばさ」がまとまっています。

たとえば、「日本で初めて王になった(すごい)卑弥呼」は、実は「ひきこもりのおばあちゃん(やばい)」だった…!というような感じです。歴史上の人物たちの、「教科書には載っていない裏の姿」を見ることができてとっても面白いです。

担任の先生がこの本を持っていて、社会の時間にエピソードを紹介をするというのも良いかもしれません。歴史上の人物が実際にやった「すごい」ことも、「やばい」エピソードとセットにして覚えると覚えやすいですね!

 

『ブッタとシッタカブッタ』著:小泉吉宏

一匹のブタが主人公の4コママンガを読むうちに気がつくと心が軽くなる、全く新しい「心」の本。「どうしてこんな性格なんだ・・・」とか、「どうして自分は不幸なの・・・」とか自分の人生に対して「どーして」って思った時は悩みの根本を知るチャンス!!宗教でも心理学でもない、全く新しいタイプのマンガエッセイ。マンガといってもあなどれない「心」を語る本です。

(角川出版HPより)

とってもゆるいマンガです。

学級文庫にマンガはどうなのか?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、マンガを置くことで本に興味をもってくれる児童が増えるのも事実です。

この本は「生きるってなんだろう」「友達ってなんだろう」「じぶんってなんだろう」とさまざまなことを考えさせられる本です。

私が好きな話は、「幸せの山、不幸の谷」というお話です。

ブッタが「不幸の谷」を埋めようとしています。せっせと土を運んで、不幸の谷を埋め終え「ふう」と一息。ブッタは「幸せの山」から「不幸の谷」に土を運んでいたので、真っ平らになってしまい、「不幸の谷」が無くなった代わりに、「幸せの山」も無くなってしまった、という話です。

たった4コマのマンガなのですが、この4コマからは「不幸があるから幸せがある」「嫌なことがあるから嬉しいことを嬉しいと感じられる」ということがわかります。

人生の教訓が多く入っていて、大人でも考えさせられる本です。

 

『あるかしら書店』著:ヨシタケシンスケ

その町のはずれの一角に、「あるかしら書店」があります。このお店は「本にまつわる本」の専門店。店のおじさんに「〇〇についての本ってあるかしら?」ってきくと、たいてい「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれます。今日もあるかしら書店には、いろんな理由で本を探しにお客さんがやってきます。(後略)

ポプラ社HPより抜粋)

「あるかしら書店」には、「こんな本ないよ!」と思わずツッコみたくなる本がたくさん置いてあります。絵を見るだけでも楽しめるので、本を読むことが苦手なお子さんにもとてもおすすめです。

さらに細かな文字の部分まで読むとその面白さは倍増します。どこから読み始めても面白く、途中で終わってしまっても大丈夫のこの本は、隙間時間の暇つぶしにもってこいです。

 

『学校では教えてくれない大切なこと3 お金のこと』著:関和之

保護者の不安をスッキリ解消!まんがでわかる「子ども向け実用書」

「これ、買って!」「おこづかい、もっとちょうだい!」

これらは子どもたちからよく聞く言葉だと思いますが、そんな子どもたちに、お金のしくみ、流れ、その大切さについて説明するのは実はかなり難しいことでしょうか。

本書は、「お金はどこから来るのか」ということから、「クレジットカードの使い方」まで、楽しいストーリーでわかりやすく解説しています。

お金のしくみを知って、その大切さを学んでいきましょう。

(旺文社HPより)

「学校では教えてくれない〜」という、シリーズものです。「学校では教えてくれない」と書いてありますが、学級に置いてしまいましょう。笑

現在の教育課程においては「お金の学習」は、5、6年生の家庭科の学習で数時間取り扱う程度です。しかし、最近は少子高齢化のため老後の資金を自分たちで調達しなければいけないという流れがあり、「金融教育」の必要性がますます高まってきています。

この本はお小遣いの話や税金の話などが小学生にもわかりやすく書かれているので、おすすめです。

 

『ひとりずもう』著:さくらももこ

ちびまる子ちゃん」では永遠の小学3年生。でも、現実のまる子は成長していき、思春期を迎えていく。

小5から、中学、高校…。まる子のその後を描くほのぼの成長記。おなじみのメンバーも登場!書き下ろしエッセイ「ひとりずもう」のコミック版。

集英社HPより)

こちらもマンガ本です。ちびまる子ちゃんの主人公「まるちゃん」が大人へと成長していくエッセイです。

思春期の「まるちゃん」の姿は、小学校高学年の特に女の子たちの気持ちとリンクする部分も多くあります。

「生理」の話や「男女の考え方の違い」の話、「おしゃれをしたい」まるちゃんなど、女の子たちが共感できるエピソードが多く、これを読むことで勇気づけられる児童もいるのではないかなと思います。

 

『小説 ちはやふる』著:有沢ゆう希 原作:末次由紀

映画「ちはやふる 上の句」の小説版!綾瀬千早は高校入学と同時に、競技かるた部を作ろうと奔走する。幼なじみの真島太一と仲間を集め、夏の全国大会に出場するためだ。強くなって、新と再会したいー。(後略)

講談社H Pより抜粋)

原作はマンガですが、これは小説に書き換えたものです。上巻(上の句)と下巻(下の句)に分かれています。

小学生の高学年から百人一首に取り組んでいる学校も多くあります。私が教員をしていた頃も、6年生は5色百人一首を学年みんなで取り組んでいました。

この「ちはやふる」は高校生が競技かるたで全国大会を目指す物語です。百人一首のことについても知ることができるので、百人一首の士気を高めるのにもおすすめです。

 

『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』著:大野正人

すごい人ほどダメだった!読めば勇気がわいてくる、新しい心の教科書

ピカソ、絵を見せて「意味わからん」と言われる。

(中略)

失敗エピソードだけにとどまらず、子どもを勇気づけるための「心の教え」もそれぞれに掲載。

文響社HPより抜粋)

本のジャンルとしては先述した「やばい日本史」と似ています。

「ココ・シャネル」や「ノーベル」など世界の偉人が成し遂げた「すごいこと」と、「実はこんな失敗もしていた」という裏エピソードがセットになって紹介されています。

この本の魅力は、「失敗」から得られる「教訓」もきちんと書かれているところです。「たくさん失敗しても大丈夫!」と子どもたちに勇気を与えてくれる素敵な本です。

 

『新13歳のハローワーク』著:村上龍

全ての13歳は無限の可能性を持っている!大ペストセラーを大幅改訂。好きな教科の扉をあけると、胸がときめく職業図鑑が広がる。子どもたちが現代をサバイバルするための、仕事の大百科。

幻冬舎HPより)

小学生の子どもたちにとって、普段からやりとりをしている大人は限られています。テレビやYouTubeで見る芸能人たちやスポーツ選手、学校で会う先生方、家に帰って共に過ごす家族くらいでしょうか。

「世の中にはどんな仕事があるのか」、小学生のうちからたくさん知っておくことは大人になってからの選択肢を増やすことになります。

公式サイトでは、職業の検索等もできる機能がありますので、調べ学習等でも活用することができます。

www.13hw.com

 

『こども六法』著:山崎総一郎

いじめや虐待は犯罪です。人を殴ったり蹴ったり、お金や持ち物を奪ったり、SNSにひどい悪口を書き込んだりすれば、大人であれば警察に捕まって罰を受けます。

それは法律という社会のルールによって決められていることです。

けれど、子どもは法律を知りません。誰か大人が気づいて助けてくれるまで、たった一人で犯罪被害に苦しんでいます。

もし法律いう強い味方がいることを知っていたら、もっと多くの子どもが勇気を出して助けを求めることができ、救われるかもしれません。(後略)

(弘文堂HPより抜粋)

法律のことが非常にわかりやすく書かれています。

小学校高学年になると、上部だけの関係を作ることができるようになったり、素直に意見を伝えることが難しくなったりと、人間関係が複雑になってきます。

トラブルになってしまったときに「ダメなものはダメ」ではもう通じません。友達のものを壊すことが「なぜダメなのか」、人を傷つけることが「なぜダメなのか」しっかりと説明する根拠になる本です。

 

おわりに…

「本を読む子どもたちを育てるためには、すぐに手に取れる場所に本を置いておくこと。」これが一番です!

ぜひ、担任の先生方には「自分が読んでいて面白い」「子どもたちにも読んでほしい」と心から思える本をクラスに置いていただきたいです。

 

学校によっては「学級に本を置かない」という方針のところもあるかもしれません。

学級文庫以外にも、子どもたちが本に親しむことができる方法はあります。

たとえば、授業の中で学校図書館にたくさん連れていってあげたり、授業の前に読み聞かせの時間を作ったりすることなどです。また、連休前などの自分のおすすめの本を紹介する時間をとるというのも良いかも知れません。

 

子どもたちがたくさんの素敵な本と出会えますように。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

まつこ