この記事では、
会社のリーダー・「上司」になった人・「昇進」する予定の人・「昇進」したい人・「部下」の人
におすすめの本『リーダーの仮面「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』を紹介します。
つまり、この本は「組織で働くすべての人に読んでほしい本」です。
(記事には一部プロモーションを含みます。)
この記事を書いた人
こんにちはまつこです。私は本を読むことが大好きです。色々な人の考え方がわかるからです。
ジャンル問わず毎日何かしらの本を読んでいます。
最近は、読んだ本についてアウトプットすることができる場所(このブログ)ができて、読書の幅がさらに広がったように感じます。
今日は、最近読んだ本の中で、単純に自分自身の「勉強になった」本を紹介します。
この本を読んだきっかけ
私は転職をして今年の2月から新しい職場で働き始めました。
先日、社長との採用後1週間面談がありました。その面談の最後に社長が「何か質問ありますか?」とおっしゃったので、
「関係ないんですが、おすすめの本があったら教えてください!」
と、ずっと聞いてみたかった質問をしてしまいました。
今思えば、本当に関係ないですね…笑
でも、憧れの社長がどんな本を読んでいるのか、とっても興味があったので聞いてしまいました。
社長は、私が仕事に関係のない質問をしたのにも関わらず、気さくに答えてくださいました。優しい!
そこで教えていただいた本が今回紹介する「リーダーの仮面」という本です。
この本の概要
5年で1600社が導入した、いま最も人を成長させる組織論。「モチベーションを上げても成果は出ない」「ルールなき自由な職場が成長を止める」など、成長にフォーカスをあてたマネジメントノウハウ。上司と部下に緊張感のある「ちょうどいい距離感」が最も最高の結果を出す!
(ダイヤモンド社HPより)
「なるほど!」と思ったこと(自分的まとめ)
・“優秀なプレーヤー“が必ずしも“優秀なリーダー“になるとは限らない
・いいリーダーの言葉は「時間差」で遅れて効いてくる
・優秀な人ほど犯す2つの「失敗」
・「自由にしていい」はストレスになる
・学校ではなく「塾」を目指せ
・健全なる「競争状態」をつくる
・「褒めること」の大きすぎる弊害
感想
全体として
文章がとにかくわかりやすく、さらっと読むことができました。
それでいて内容が濃い、「なるほど!」が多い本でした。
私は会社に入ったばかりで、まだ新入社員。「部下」も「部下」です。
この本は「リーダー」に向けて書いてある本ですが、「部下」がしなければいけないこと、「部下」の心構えなども読み取ることができました。
プロセス評価について。自分自身の経験から
この本の第4章では、「仕事のプロセスは評価すべきではない」ということが書いてあります。
プロセスを評価してしまうと、それが「残業アピール」につながっていってしまうからです。
「残業して結果を出す人」と、「残業なしで同じ結果を出す人」
この二人を比較したときに「優秀」で「会社にとって有益」なのは明らかに後者です。
でも、上司がプロセスを評価してしまうことで「たとえ結果が出なくても時間をかけて頑張ればいいんだ」という考えの部下が出てきてしまいます。
なので、上司は「プロセスによる評価はしない」。あくまでも結果を見て評価をしていくことが大切であると述べています。
このエピソードを読みながら、私はちょっと辛かった教員時代を思い出しました。
教員時代は夜遅くまで残って働く先生や、土日を返上してまで働く先生が「偉い(能力が高い)」という雰囲気がありました。
そもそも残業代がないシステムも関係してくるとは思いますが、今思えば「勤務時間内に淡々と仕事をこなす先生の方が能力が高い」ですよね。
当時は職員室全体の雰囲気に飲まれて、そんな当たり前のことも考えていませんでした。
おそらく今でも、「遅くまで残る先生が偉い」という雰囲気の学校はあると思います。
この本を読んで、「その考え方は間違っている」とあらためて確認することができました。
教員の上司の方々(教頭や校長、教育長など)にもこの本をぜひ読んでいただきたいですね。
会社の上司たちがこの本を読んでいるという安心感
私にとっては、この本を「自分の上司(社長)から教えてもらった」ということがとても意味のあることだと感じました。
社長がこの本をおすすめしてくれたときに、「この本はうちのマネージャーたちみんなに読んでもらっている本だよ。」とおっしゃっていました。
「自分の上司たちはみんなこの『リーダーの仮面』をかぶっている。」
そう考えると、自分がこの会社でどう働いていけば良いかが自ずと見えてきます。
この本の終章では、
経営者として「雇ったからには『社員の人生』に責任をもつべきだ」いうことが書かれています。
経営者がこの先ずっと社員と一緒にいるとは限らないので、社員には「稼ぐ力・生き抜く力を身につけさせてあげる」ことが大切だということが述べられているのです。
わが社長がこの本を読んでいるということは、私の会社も同様に、私たち社員にとって「『生き抜く力』を身につけることができる成長の場」であるということです。
この本を読んでいて思い出したのですが、会社の採用面接の際に社長が
「この会社に入ったら、児童指導員や保育士として現場で働くこと以外にも、事務職の仕事など他の稼ぐ力も身につけることができます!」
とおっしゃっていました。
私の今の仕事は主に現場に立って子どもたちと一緒に運動をする、体力勝負と言っても過言ではない仕事です。
仕事自体は本当に素敵な、大好きな仕事なのですが、歳をとったら体力的に厳しいかもしれません。
でも、同じ会社の中でもパソコンを使った仕事やマネジメントの仕事など、体力勝負ではない仕事も多々あります。
それらの仕事をすることによって、子どもができてライフスタイルが変わったり、歳をとって体力がなくなったりしても働くことができる力(自分で稼ぐ力)を身につけることができるのです。
もちろん社員一人一人の成長には社員自身の頑張りが必要不可欠ではあるとは思いますが、会社として「社員の成長をの場を意識した組織づくりをしている」という現実は、いち社員としてとても嬉しいことです。
私は今までいくつかの職場で働いてきましたが、評価基準が曖昧でどう働けば良いのかわからないという会社も多くありました。
評価基準の曖昧さゆえ、社長の機嫌を取ったり、上司の顔色をうかがったりと、本来の仕事ではない部分で気をつかうこともあったように思います。
でも、今の会社はしっかりとルールやシステムができていて、「自分がどう頑張れば良いのか」ということがとてもわかりやすいです。
今回この本を読んで、会社のシステムのわかりやすさも、「この本が根源にあるからなんだ」と思うことができました。
そしてなによりも、この本に書かれていることを
「自分の上司たちが共通認識としてもっている」
とわかったこと、それが今回の一番の収穫です。
「上司が淡々としているな」「なかなか褒めてくれないな」
働きながらそう感じた時に
これは「上司が冷たい」とか「自分が評価されていない」のではなく、
「上司たちが仮面をかぶって部下(私)の成長を優先してくれているからだ!」
と考えることができます。
もう一つ思ったことが
この本の最後の章には、とにかく「一度行動する」大切さが書いてあります。
自分の仕事に対して、「納得がいかない」「どうしてこの仕事をしなければいけないの」「これは自分がする仕事なのか」
そう言う部下に対して、「とにかく一度やってみて」と伝えるべきであると言うことが書かれていました。
私は、これを
「本を読んで知識ばかりが増えて行動しない自分」
にも当てはまると感じました。
最近はアウトプットをしたり、本を読んでいて「いいな」と思ったことはとりあえず「やってみよう」とやってみたりもしています。
この本を読んで「行動をする大切さ」をあらためて認識しました。
終わりに…
私ももう32歳。しばらく今の会社で働き続けたいという思いや、その後の将来は自分自身の手で福祉施設を運営したいという夢があります。
そのためには、自分もいつかマネージャーなどの役職に就いて、「上司」になる日も来るのではと思っています。
その時にはこの本をまた思い出して、「人を成長させることができる上司」になれるように頑張りたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
まつこ