2022年2月11日(金)に公開された『WEST SIDE STORY(ウエスト・サイド・ストーリー)』を観てきました。
この記事では、『ウエスト・サイド・ストーリー』の感想を書いていこうと思います。ネタバレはしておりませんので、まだ映画をご覧になっていない方もご安心を。
この記事を書いた人
こんにちはまつこです。劇団四季や『レ・ミゼラブル』などのミュージカルを観にいくことが大好きです。そして、ミュージカル映画も大好きです。
今回は、1961年に映画化もされたブロードウェイミュージカルのリメイク『ウエスト・サイド・ストーリー』を映画館にて鑑賞してきました。
『ウエスト・サイド・ストーリー』とは、シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』に1950年代のニューヨークの社会的背景を織り込んだもので、「現代版ロミジュリ」と言われることもある作品です。(60年以上も前に初演された作品なのでもはや現代ではないですが…。)
私自身は劇団四季のミュージカルで2回ほど観たことがあります。劇団四季で観ていたときは「ダンスがかっこよくて、音楽が素敵な作品」というイメージがありました。
スティーヴン・スピルバーグ監督がリメイクをしたということで、映画館やテレビで予告編で観ている時から、「絶対に観にいきたい!」と期待高まる作品でした。
あらすじ
夢や成功を求め、多くの移民たちが暮らすニューヨークのウエスト・サイド。だが、貧困や差別に不満を募らせた若者たちは同胞の仲間と結束し、各チームの対立は激化していった。ある日、プエルトリコ系移民で構成された“シャークス“のリーダーを兄にもつマリアは、対立するヨーロッパ系移民“ジェッツ“の元リーダーのトニーと出会い、一瞬で惹かれあう。この禁断の愛が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに…。
(20世紀スタジオ『ウエスト・サイド・ストーリー』公式HPより)
感想(ネタバレなし)
ここからは『ウエスト・サイド・ストーリー』(2022年スピルバーグ版)の感想を書いていきます。
前提として、「ミュージカル好き」としての感想となりますので、ご承知おきください。
(ミュージカルが苦手、という方も一定数いらっしゃいますよね。私の旦那もそのタイプで、この作品も一緒に観に行ったのですが、「????」という反応でした。笑)
まずは観終えて一言「やっぱり音楽がいい!良すぎる!」これはもうわかっていたことなのですが、改めて感じました。
音楽については、後述します↓
また、対立する各団のダンスもカッコよかったです!特に冒頭の「“ジェッツ“が少しずつ集まってきてダンスをするシーン」!!カッコよくてとっても好きな感じでした。
ストーリーについては、かつて観た劇団四季のミュージカルの記憶がほぼ「音楽とダンス」だったため、正直「あれ?こんな話だったっけ?」と思ってしまいました。
ストーリーの記憶と時代背景の知識(1950年代のアメリカの話/移民や低所得者たちが多く住む「ウエスト・サイド」町が舞台なんだそう)があまりなく、初めは頭の中を整理するのがたいへんでした。
話が進んでいくうちに、「ああそうだ、こんな話だったなあ」と少しずつ思い出してきました。
ネタバレなしということで詳しくは書きませんが、この作品はかなりの「悲劇」なんですよね。
激闘シーンやなんかはミュージカルで観るよりもリアルだったので、少し怖かったです。(怖がりなので…笑)
一方で、マリアとトニーの「二人が共に歌うシーン」や「教会で顔を合わせるシーン」はとっても素敵でした!
マリア役のレイチェル・ゼグラーさんの歌声も素敵でした。彼女は、オーディションにて3万人の中から選ばれた実力者だそうです。
それから、なんといってもアニータ役のアリアナ・デボーズさん!歌もダンスもとっても魅力的でした。
素敵すぎました…!!
🕺💃『#ウエストサイドストーリー』
— 20世紀スタジオ (@20thcenturyjp) 2022年2月14日
本年度アカデミー賞Ⓡ
助演女優賞ノミネート👏#アリアナデボーズ💃
60年前に同じアニータ役で
助演女優賞に輝いた
🏆#リタモレノ も
デボーズの素晴らしさを称賛👏
「かつての私なんかよりもずっと良いダンサーだわ。彼女はあの役に間違いなくピッタリね」 pic.twitter.com/kYaCAfL20g
おすすめの曲
『ウエスト・サイド・ストーリー』の要(かなめ)とも言える音楽について、「おすすめの曲」を紹介するという形で書いていきたいと思います。
※おすすめ順は映画に出てくる順というわけではありませんのでご注意ください。
おすすめの曲①『Tonight』
恋に落ちたトニーとマリアが歌う曲です。『ウエスト・サイド・ストーリー』の楽曲の中でも特に有名な曲なので、聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。
『ロミオとジュリエット』の“バルコニーシーン“に相当する場面で歌われています。美しいメロディと二人の熱い歌声がとっても素敵な、この作品を代表する楽曲です。
おすすめの曲②『Mambo』
体育館でのダンス・パーティーの中で歌って踊る曲です。ジェッツとシャークスのメンバーが対立する形で踊っています。
ダンスパーティーの曲は他にもあるのですが、私はこの『マンボ』が一番キャッチーで楽しくて好きです!思わず一緒に「マンボ!」と叫びたくなる曲です。
おすすめの曲③『America』
プエルトリコ系の女性たちが街中を踊りながら歌う楽曲です。先ほども挙げた「アニータ」が中心となって歌っています。
「アメリカの自由」を訴えている女性陣に対して、マリアの兄でシャークスのリーダー「ベルナルド」は「アメリカの不平等さ」を訴えています。
軽快なリズムが楽しくて、ふとした瞬間に思わず口ずさんでしまいます。
おすすめの曲④『I Feel Pretty』
マリアがトニーのことを思いながら職場で歌う楽曲です。トニーのことが大好きで浮かれている様子がよくわかるとってもかわいい曲になっています。
映画の後半で歌われる曲なのですが、シーン的に重い雰囲気が漂う中で、この曲は唯一の癒しを届けてくれます。職場に置いてあるマネキンや小道具と共に歌う姿がまさにプリティです♪
おすすめの曲⑤『Tonight(Quintet)』
この楽曲は物語がかなり進み、クライマックスに差し掛かる頃、登場人物それぞれの思いが歌われる曲となっています。
決闘に向けて力強く歌う“ジェッツ“と“シャークス“。ベルナルドに思いを込めて歌うアニータ。そしてそこに、マリアとトニーによる「Tonight」のメロディが重なります。
異なる歌同士の掛け合いがとてもかっこいい楽曲です。
おわりに
今回はリメイクが公開された『ウエスト・サイド・ストーリー』を紹介しました。
この作品は、素敵な音楽とたくさん出会えるので、ミュージカルがお好きな方には本当におすすめの映画です。
私は字幕で観たのですが、「日本語吹き替えバージョンも観たいなあ〜」と思っているところです。ちなみに日本語吹き替えは台詞のみとなっていて、楽曲は英語のまま(字幕)だそうです。
気になった方はぜひ映画館に足を運んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
まつこ