まつこごと

本好き多趣味の元教員・現保育士による雑記ブログ

【元小学校教員が教える】クラス替えの決め方〜先生の好みって本当?〜

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学年が変わる際に「気になること」といえば、そう!「クラス替え」ですよね。

私も学生時代はこの時期になると、「あの子と一緒のクラスになりたいな〜」とか「逆にあの人とは絶対になりたくないっ!神様お願い!」って思っていました。笑

 

また、「あの先生のクラスには絶対にあの子がいるよね!?」なんて思うこともありました。

 

そんなことがあると、「クラス替えは先生の好みで決められている」という噂がたつことも・・・!!

はたして本当でしょうか。

 

結論からいうと、

先生の好みではクラスは決められません。(あたりまえ)

 

新しいクラス編成を決める仕組みは、もっと色々と複雑です。もはやパズルです。先生方だって大変なんです。笑

 

この記事では、小学校教員をしていた筆者が自分の経験をもとに「小学校のクラス替えはどうやって行なっているのか」をまとめました。

 

クラス替えの仕組みを知りたい小学生やママさんたちにおすすめの記事となっています。

読んでいただけると嬉しいです。

 

この記事を書いた人

こんにちはまつこ(matsuko_tk)です。2020年3月まで小学校で教員として働いていました。

クラス替えの時期は、正直言って担任の私も不安でした。

「新しいクラスの子どもたちや保護者の方々と仲良くなれるかなあ」と、3月・4月は毎年ナーバスでした。

 

この記事を通してクラス替えの仕組みを知っていただくことで、そんな「クラス替えの不安」少しでも和らげることができると思っております。

それではいきましょう。

 

いつ決めるの?

新しいクラスを決めるのは、ちょうど今くらいの時期(2月〜3月)です。

複数回の会議を経て、3月の半ば頃に大体のクラス編成が決定します。

 

ちなみに・・・

担任の先生が確定するのはさらに先です。

転勤で新しく来られる先生方がどんな人たちなのかある程度分かってから学年を決めていきます。

また、教職員の学年の配置を決めるのは主に校長(と副校長などの管理職)です。

事前に希望調査もありますが、調整や最終決定は校長が行います。

 

さらに、担任する学年が決まったとしても、その中でどのクラスを受けもつことになるのかは本当に直前までわかりません。

学校は4月1日から新しい1年が始まるのですが、その日の朝にならないとわからない年もありました。

 

「先生方が自分のもちたいクラスを選ぶことができる。」ということは残念ながらありません。

 

誰が決めるの?

新しいクラス編成は、主にその学年を担当している先生が決めます。

例えば、新四年生のクラスは現三年生の担任の先生方や、教科で関わっている先生方によって決められます。

約1年間見てきた子どもたちなのでその特性がわかりますし、子どもたち同士の関わりもある程度はわかっているからです。

 

新一年生に限っては、誰がクラス編成に関わるかということは学校によって様々であると思います。

私が働いていた小学校では、幼稚園や保育園からの引き継ぎをもとに、現一年生の担任の先生方や学級外の先生方によって決められていました。

また、新一年生は正直その蓋を開けてみないとわからない部分も多いです。

そのため、4月の時点では仮のクラスで活動をして子どもたちの様子をみて、5月に本クラスをしっかりと決める、というスタイルをとっている学校もあります。

 

新しいクラスメンバーの決め方

学校によって少し異なる部分もあるかもしれませんが、大体どこの小学校も同じような流れです。

複数回の会議の時間を設けて、いくつかのステップに分けて決めていきます。

順番に説明しますね。

 

①成績で分ける

基本的には各クラス、成績がバランス良くなるように分けます。

男女別に国語・算数・社会・理科の4教科の成績をポイント化して上位から順に並べ、単純にクラス数で等分します。

このとき、体育や音楽などの成績も加味する学校もあるかもしれません。

私が働いていた小学校は国・算・社・理(低学年は国・算)の成績で判断をしていました。

 

②一緒のクラスにできない事情がある子たちを離す

成績順に並べた後は「どうしても一緒のクラスにできない子たち」を確認し、交換していきます。

例えば

○いじめなどのトラブルが過去にあった子たち

→これらはそのトラブルの状況にもよるのですが、「子どもたちが二度と同じ状況にならないようにするため」にも、できる限りクラスを離すことが多いです。

 

○親同士がトラブルになってしまった場合

保護者のトラブルについても、その状況によって「離さなければならないと判断した場合」は離します。

後述しますが、個人面談などで保護者の方から直接相談を受ける場合もあります。

 

○一緒に悪さをしてしまう子たち

→一緒にすると悪影響があると判断される場合は離します。

普段から学級で様子をみている担任がその判断をすることが多いです。

 

○双子や兄弟

→親にとっては双子が同じクラスの方が都合がいい場合もありますが、一般的には離します。

学年が同じ兄弟についても同様です。

 

○逆に「一緒にしたほうが良い子たち」をくっつけることもあります。

→守ってくれる、面倒をみてくれる、安心できる等です。

特別な支援が必要な発達障害のあるお子さんなどは特に配慮されることが多いです。

 

③各クラスのバランスをとる

ある程度クラスが決まってきたら、全体をみて各クラスのバランスを調整します。

このとき、一つのクラスに以下の子どもたちが固まっていないかどうかをチェックしていきます。

○リーダータイプの子たち

○(主に高学年)ピアノが弾ける子たち

○運動ができる子たち

などです。

機械的に成績順で並べてしまうと、上に挙げた子たちが一つのクラスに固まってしまう場合があります。

 

運動ができる子たちは運動会や体育大会のため、ピアノが弾ける子たちは合唱コンクールや卒業式等の練習のために各クラスにばらつくようにします。

リーダータイプの子たちも、固まっていると児童会活動等でクラスに偏りが出てしまうので、各クラスに複数人ずつ入るようにします。

 

クラス全体や学年全体をみて、上記の特長のある子どもたちがバランスよく各クラスに入るように、細かな調整をしていきます。

 

④最終調整をする

はじめのうちは成績を元に機械的に並べるのですが、ご覧の通り、②・③の作業をしていくうちにだんだんと人為的になります。

トラブルが多い学年や、何度もクラス替えをしている高学年になってくると、入れ替えに入れ替えを重ねて

「もうこれ以上の組み方はないよね・・・!」というところまで追い詰められていきます。笑

 

また、会議が終わってクラスを仮決定した後も、時間を置いてメンバーを再びみてみると「こことここはやっぱり変更した方がいいかも?」なんていうアイディアも出てきます。

ですので、クラス替えは比較的余裕をもって決めている学校が多いと思います。

 

クラス担任の決め方

クラス編成が決まったら、担任についても考えます。

先述した通り、担任自体は校長が決めることが多いのですが、

「どのような担任の先生に受けもってほしいか」

ということはあらかじめ管理職に伝えておきます。

 

たとえば

○やんちゃな男の子がいるので体力のある男性に受けもって欲しい

○男性が苦手な女の子がいるので女性の先生に限る

○学年主任の先生に受けもってほしい

○比較的落ち着いているクラスなので若い先生でもOK

などです。

必ずしもここで伝えた通りになるわけではありませんが、クラスを決めた旧担任の先生方は、学年の子どもたちのことを思い、ここまで考えています。

 

保護者や児童からの希望は叶うのか

冬の個人面談等で保護者の方にクラス編成についてお願いをされることがあります。

「〇〇さんと同じクラスにしてほしいです。」

「〇〇くんにいじめられているようで・・・。」

などです。いじめ案件等は言われなくてもこちらで考え、クラスは絶対に離します。

 

そのほかの要望については、

「絶対に叶えられるわけではないのですが。」

と前置きをしながら話は最後まで聞きます。

 

全ての希望を叶えてしまうと、クラス替えが成り立たなくなってしまいますので、「絶対に叶えます!」とは言い切れません。

 

でも、日々子どもたちをみている担任は絶対的存在ではありません。

そのため、保護者の方に教えていただいたこともクラス替えの参考にする場合が多いです。

 

保護者の方に聞いた話が初耳だった場合は、児童本人に事実確認をしたり、周りの先生方にも伝えて複数人で状況を考えたりします。

 

もしお子さんが困っている事案があれば、担任の先生に相談をしてみてください。

新しいクラスに反映してくれるかどうかは保証できませんが、それでもまともな先生であれば、何かしらのアクションは起こしてくれると思います。

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。

 

小学校の教員をしていた頃は

「先生、新しいクラスってどうやって決めるの?」と子どもたちに聞かれるたびに、

「箱があってね、その中にみんなの名前が入っていて、一枚一枚引くんだよ〜」

と冗談で伝えていました。いわゆる「くじびき」ですね。笑

 

まあ、冗談はさておき、クラスを「くじびき」で決められたらどんなに楽だろう。と思ってはいました。笑

 

それくらい、クラス替えには本当に毎年頭を悩まされていました。

クラス編成をおこなっていた元教員として一つ言えることは、「担任の先生方は子どもたち一人ひとりの幸せを思ってクラス編成をおこなっている」ということです。これは間違いないです!

 

この仕組みを知っていただいたことで、皆様の新年度の不安が少しでも軽減されることを願っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

まつこ