まつこごと

本好き多趣味の元教員・現保育士による雑記ブログ

【今週の一冊】子どもの頃に読みたかった『はてしない物語』あらすじと感想

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「本の中に入れたら楽しいだろうな…!」

幼い頃、本を読んでいてこう思ったことのある人は多いのではないでしょうか。

 

本で読んだファンタジーの世界に実際に入ることができたら、きっととても楽しいですよね。

USJにあるハリー・ポッターのエリアに初めて足を踏み入れた時、子どもの頃の夢が叶ったような気持ちになりました。

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USJハリー・ポッターゾーン(2015.12)

この記事では、そんな「本の世界に入ることができる本」ミヒャエル・エンデ作『はてしない物語』を紹介します。

子どもから大人まで、誰もが夢中になってしまうファンタジーです。

 

この記事を書いた人

こんにちはまつこ(matsuko_tk)です。幼い頃から本を読むのが大好きで、今も年間200冊くらいの本を読んでいます。読むジャンルは様々でビジネス本からエッセイ、SF、ミステリ、ファンタジー等々なんでも読みます。

小学生〜中学生の頃、『ハリー・ポッター』シリーズや『ダレン・シャン』シリーズ、『ナルニア国』シリーズなどのファンタジーが大好きで、夢中になって読んでいました。

当時は「本の中に入ってみたいな〜」「魔法が使えたらな〜」といつも思っていました。

 

はてしない物語』や作者のミヒャエル・エンデについてはその頃から知っていました。

本がたくさんあった実家の本棚にもはてしない物語や同作家の『モモ』が置いてあったのですが、タイミング合わず、なかなか読む機会がありませんでした。

 

年末年始に実家に帰った際に、ふと

「昔読んでいた児童文学をもう一度読みたい!」

そう思い、実家の本棚をひっくり返してみたところ、当時読んだことがなかったミヒャエル・エンデに出会いました。

 

この記事では、「ファンタジー大好きな子ども」だった私が「大人になってから出会ったファンタジーはてしない物語』」を紹介します。

 

はてしない物語』とは

概要

1979年に刊行されたドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童向けファンタジー小説です。ネバーエンディング・ストーリーというタイトルで1984年に映画化もされました。訳者は上田真而子さんと佐藤真理子さん。(ちなみに佐藤真理子さんはのちにミヒャエル・エンデと結婚しているそうです。)

あらすじ

10歳のバスチアンは本を読んでいた――ファンタージエン国は,正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前.その国を救うには,人間界から子どもを連れてくるほかない…….映画化された大長編ファンタジー

岩波文庫HPより)

 

はてしない物語』感想

まずはじめに感じたことは、タイトルにもしていますが「子どもの頃に読みたかった…!!!」ということです。

大人になった今読んでもドキドキ・ハラハラして十二分に面白かったので、純粋無垢な子どもの頃に読んでいたら、この何十倍も面白かっただろうなと少し後悔しました。

 

映画も観たことはなかったので、「有名なファンタジー作品である」ということ以外のことは知らず、事前情報ほぼゼロでこの話を読み始めました。

 

お話は主人公のバスチアン・バルタザール・ブックスが本屋に逃げ込むシーンから始まります。見た目や性格のことで友達から馬鹿にされたり、母親が亡くなったことで父親とも距離ができてしまったりと、自分の居場所がないバスチアン。

主人公(バスチアン)がどこにでもいそうな身近な存在であるというところも、この物語の面白さの一つです。

学校の授業に出たくない、そして家にも居たくないバスチアンは、授業をサボってはてしない物語を読み始めます。

 

物語の構造としては、大きな二つの場面に分かれています。(文庫本ではここで上下が分かれています。)

前半(上巻)は、バスチアンが読んでいる『はてしない物語』の主人公アトレーユが「ファンタジーエン」という国を救うために冒険をする話です。

アトレーユの冒険は山あり谷ありでハラハラドキドキ、登場するキャラクターも様々な見た目をしていてとても面白いです。

 

このときは、「『はてしない物語』を読んでいるバスチアン」

が出てくる『はてしない物語』という本を読んでいる私

というちょっと複雑な二重構造になっています。まず、その設定が面白いですよね。

バスチアンが『はてしない物語』(アトレーユの冒険の物語)を読んでいるときの「ドキドキ」が、本の中のバスチアンからも伝わってくるのです。(ややこしい…。笑)

 

後半(下巻)は本の外から見ていた(学校で物語を読んでいた)だけのバスチアンが「ファンタジーエン」の中に入り、『はてしない物語』のファンタジーエンのストーリーに実際に絡んでいきます。

 

バスチアンが本の中に入っていくシーンは、本当にドキドキしました。「本の中に入ってみたい」そんな幼い頃の夢をバスチアンが代わりに叶えてくれている、と感じました。

 

バスチアンはファンタジーエンで様々な望みを叶えていくのですが、何か一つ望みを叶えると一つ失っていくものがあるのです。具体的に何を失っていくのかはネタバレになってしまうかなと思うので書きませんが、

「得られるものがあれば失っていくものもある」

これは現実の世界でもそうだなあと考えさせられました。

 

そして、バスチアンの冒険を最後まで読んで、「ありのままの自分」を大切にしていきたいとあらためて感じることができました。

 

感想の冒頭では『はてしない物語』は「子どもの頃に読みたかった!!」と書きましたが、訂正いたします。

はてしない物語』は大人が読んでもとても面白く、考えさせられることも多くある素晴らしい作品です。大人になってからでも決して遅くないです。ファンタジー作品の面白さを思い出させてくれる、そんな本でした。

 

お話以外の部分では、単行本の装丁がとても素敵です!物語に出てくる『はてしない物語』の描写そっくりで、自分も物語の一部になったような幸せな気持ちになります。

 

終わりに…

この記事では『はてしない物語』のあらすじや感想をまとめました。

とても面白い本でしたので、まだ読んだことのない方はぜひ手に取ってみてください。

 

本には中学生〜と書かれていて、確かに少し長い(500ページくらい)本なのですが、小学校高学年くらいから読むことができると思います。お子さんがいらっしゃる方にもおすすめです。

 

(読みやすさを追求される方は、文庫本やKindle Unlimitedでも!)

↓文庫本

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

まつこ