まつこごと

本好き多趣味の元教員・現保育士による雑記ブログ

【時短術】小学校教員の働き方改革〜これを辞めてみた〜

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小学校教員って業務がとても多く、たいへんですよね。

この記事では、小学校教員が普段の仕事の中で「辞めてみたらラクになったこと」を紹介します。

 

教員として日々頑張っている先生方の参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

こんにちはまつこ(matsuko_tk)です。

コロナ禍直前まで、公立小学校で教諭をしておりました。

退職を決意したのは初の6年生担任+初の学年主任を担当していた年の夏のことです。今までと比べ物にならないくらい仕事量が増え、自分のやりたいことに時間が使えない毎日でした。

仕事はとても楽しいけれど、できることなら「毎日定時に帰りたい。」し、「休日出勤もしたくない。」そう思いながら、あらゆる場面でどうにか「時短」ができないか考えていました。

そんな私が実践した時短術(辞めてみたこと)を紹介します。

それではいきましょう!

 

 ノート集めを辞めてみた

 

単元終わりや学期末の評価前などにノートを集め、チェックしている先生方もいらっしゃると思います。私も「周りの先生方がやっているから」というクソみたいな理由で、定期的に子どもたちのノートを集めていました。

ひと単元分のノートにざっと目を通すだけでも一人30秒以上はかかります。クラス40人×30秒超で20~30分。国・算・社・理の4教科で合わせて2時間くらいでしょうか。

これを児童が帰った後に定期的にやっていました。しかしこの時間をかけた分の意味を見出せなかったため、辞めました。

 前提として、「ノート」は板書通り書かなければいけないものではありません。学習内容を思い出したり、自分の考えを整理したり、友達の考えを書き留めたりするためのものです。

同じ授業を受けた全員が全員、同じノートを完成させる必要はなくて、あくまでも自分が学習を進めるためのサポートツールであればいいはずです。教員が書き方を逐一チェックする必要はありませんし、ノートの書き方で学習の評価もできません。

※ノートに書いてある子どもたちの思考の流れを見る、理科実験の考察を読む、などのはっきりとした目的があれば別です。

ノート集めを辞めてからは、子どもたちの理解度を知りたいときなど必要なときにのみ授業中にノートを見せてもらう時間を作りました。そして、そのついでにノートが活用できているかどうかをチェックするようにしました。

ノートを有効的に使えている子のノートはコピーをさせてもらい、教室のノートコーナーに掲示しました。授業の隙間時間には隣同士やグループでお互いのノートを見あう時間をとりました。担任の私があれこれ言うよりも友達のものを参考にするほうが格段にモチベーションが上がるんですよね!そうすることで、ノートの様々な活用の仕方がクラスに広まっていきました。

 

(蛇足ですが)

学期の初めや単元の初めには、教師が罫線付きの黒板などで手本を示したり、「ここ大切だから必ずノートに書いておこうね!」と書き方を教えたりする必要があると思います。

また、板書とノートとを往復しながら文章を書くことが苦手な子もいます。そういった子には、ノートを書くことに時間をかけるよりも、まずは話を聞くことが大切だということを伝えます。さらに、板書をタブレットで撮影して手元においてあげたり、あらかじめ大切なキーワードを抜き出したメモを用意してあげたりするなどの配慮も考えられます。

 

宿題チェックを辞めてみた

 

毎朝子どもたちから宿題を集め、提出ができていない子には個別に声をかけ、やっていなければ休み時間にやるように伝えていました。かなりの労力でした。声をかける私のほうも、声をかけられる子どものほうも、お互いいやな気持ちしかしないですし。

チェック係をつくっているクラスもありましたが、これも児童同士の優劣関係ができてしまう悪い例であると思います。

私は宿題を毎日チェックすることを辞めました。

「宿題を忘れて困るのは、あくまでも自分。みんなが家で力をつけている間に遊んでいたということで、みんなよりも一歩遅れてしまっているよ!」というスタンスを常に伝え続けました。

また、毎日ではないですが1か月に1度くらい、本当に気が向いた時だけ抜き打ちで宿題チェックをすることもありました。抜き打ちで行うことで、たまの緊張感を味わわせることができました。笑

そして、宿題チェックを辞めた頃から「そもそも宿題は本当に必要なのか?」という疑問をもちはじめていました。

この疑問が次につながります↓

 

宿題を出すのを辞めてみた

 

 教員になってから数年間は、毎日の音読と漢字練習(スキル)、たまに算数の計算などの宿題をあたりまえのように出していました。

さらにある時までは上記のように「毎朝チェックをし、子どもたちの休み時間を削ってまで必ずやらせる」という方法をとっていました。「あたりまえ」って怖いですね。

が、2度目の高学年を担任したときに、ふと「宿題は本当に必要なのか」という疑問をもちました。

 

結論から言うと、今は「宿題は必要ない」と思っています。

子どもたちの得意・不得意は様々です。学習内容を授業内で理解しその場ですらすら計算できる子もいれば、授業の後に計算練習を重ねることで理解をしていく子もいます。漢字の学習もそうです。少ない練習回数で覚えられる子もいれば、なかなか定着しない子もいます。高学年にもなると、その差はさらに開いてしまっているようにも思います。

必要な学習が子どもそれぞれに異なっているので、宿題として全員が同じものに取り組む意味は全くありません。

 

そこで5年生の担任をした時に、学級会で「宿題は必要か論争」をやってみました。宿題は子どもたちにとってかなり興味深く重要なトピックだったようで、学級会はとても盛り上がりました。

 

【結論】

子どもたちからは

「家庭学習は必要だけど、学力差があるから全員同じ内容だと意味がないのでは。」

「自分たちで考えて勉強してみるのは?」

「何をしたらいいかわからない子もいるかも。」

という意見がでました。

そしてその話し合いのおかげで、クラスでは

「家庭で自ら学習することが大切なのであって、宿題をこなすことが大切なわけではない。」

「宿題(家庭学習)は、自分たちの力をつけるためのものでなくては意味がない。」

という共通認識をもつことができました。これらの意見をもとに、当時のクラスでは全員一斉の宿題を出すのを辞め、自主学習ノートでの家庭学習にシフトチェンジしました。

家庭学習の内容は塾での課題や、中学受験に向けた学習でもよしとしました。

何よりも「自分自身の力になっていること」が最優先とし、「何をしたらよいかわからない」と悩んでいる子には、教科書や問題集・プリントを使った学習方法をいくつか提示しました。

また中学に進学しても生かせるように、単元テスト前には範囲を予告し、それに向けての学習を自分のペースで進められるようにしました。

低学年は学習の方法がまだわからなかったり、定着していなかったりすると思うので、もしかするとこの方式は難しいのかもしれません。私が受けもった(高学年の)学級には、たまたまこの方式が合っている子たちが多くいて、スムーズに家庭学習に取り組むことができていました。学習の仕方を教え合い、友達同士で切磋琢磨する姿もみられました。泣

提出に関しても、見せたければ出すという形式にしました。

 

さらに、ツイッターを参考に「けテぶれ」という学習方法も導入しました。

「けテぶれ」とは、「計画→テスト→分析→練習」と、自分で学習する内容を決めて取り組む学習方法です。互いにノートを見合う活動までがセットになっています。

この方式を紹介したことにより、子どもたちがさらに自主的に学習をするようになりました。家庭学習ノートの見せ合いも、子どもたち同士がお互いに認め合う場となっていたのでとても良かったです。

 

 

ちなみに、子どもたちの自主学習ノートは毎回見るのがとても楽しかったので、出してくれる子の分はほとんど毎日(授業の合間の時間を使って)読んでコメントまで書いていました。「時短で宿題を辞めてみた」と言いつつ、コメント書きには結局のところかなり時間がかかっています(笑)

 

帰りの会を辞めてみた

 

6時間目が終わって、帰る支度をしてあとは帰るだけ。しかし、その後の「帰りの会」がグダグダと長いことがありませんか。

私自身、子どもの頃「とにかく早く帰りたい!」そう思っていました。そして、「早く帰りたい!」と思っている子どもたちに大切な話をしても、聞いていないことが多いんですよね。

帰りの会を利用して「友達の良かったところや頑張っていたこと」を発表し、認め合う活動を行っている学級もあると思います。私自身も帰りの会に「今日のMVP」というコーナーを作っていた時期もありました。その活動が子どもたちの自己肯定感を高めるためのとても大切な活動であることには間違いありません。

でも、疲弊して集中力が切れかけている子どもたちにとっては、ただ「惰性で拍手をしているだけの時間」になってしまっているかもしれません。

 

友達同士で認め合う活動、感謝や「すごい!」を伝える活動は毎週の道徳の時間に組み込むことにして、帰りの会は“ノーコーナー“で行いました。子どもたちが行う「係からのお知らせ」等も、できる限り朝の会で行います。

提出物・校庭解放のお知らせなど、どうしても帰る直前に伝えなければいけないことは「さようなら」の前に一言だけ伝えるようにしました。伝えてもほとんど忘れてしまっていると思いますが、言わないよりは…笑

 

帰りの流れとしては、

「みんなから・先生からのお知らせ(どうしても必要なことがあれば)」

→深呼吸をして「さようなら」

のみにしました。これで、授業が終わってからわずか3分くらいで帰れます。早く自由な時間を子どもたちに与えてあげることで、子どもたちだけでなく私自身にも心の余裕ができました。

 

 

まとめ

小学校教員時代、私はこれを辞めたら(少し)ラクになりました。

・ノート集め

・宿題チェック

・宿題

帰りの会

 

教員という仕事は、子どもたちの成長を感じることができる本当に素敵な仕事です。ただちょっと業務が多すぎてしんどい仕事です。

現役小学校教員の皆様がずっと健康で教員を続けられますように。

この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

まつこ