こんにちはまつこです。
先日、保育士試験の合格通知書に馴染みのあるお名前を見つけました。
合格通知書の発行元の代表者のお名前のところに、「一般社団法人 全国保育士養成協議会 会長 汐見稔幸」と書かれていました。
皆様は汐見稔幸先生をご存知でしょうか。
汐見先生の講演は、縁あって数年前から何度か拝聴したことがあります。子育てについて、子どもの発達について、また、日本のこれからの教育について等のお話をされている方です。使う言葉も内容もとてもわかりやすく、講演を聞くたび毎回新しい発見をくださる先生です。
調べてみると、Eテレの「すくすく子育て」という番組にも出ておられるようで、子育てママさんたちの中にはそちらの番組でご存じの方もたくさんいらっしゃるのかなと思います。
さて、私は2022年の目標として年間200冊の本を読むこと、そして読んだ本については積極的にアウトプットをしていくことを定めました。
そこで「1週間で読んだ本の中からピックアップしてブログを書くことにしよう!」と勝手にそう決めまして、今日は記念すべき1作品目です。(拍手)
保育学、教育学の専門家であり、Eテレの「すくすく子育て」でもお馴染みの汐見稔幸先生の著書、「この『言葉がけ』が子どもを伸ばす!」を紹介します。
(記事には一部プロモーションを含みます。)
Kindle Unlimitedにも入っていますよ。
この本は、幼児期の子どもの発達段階に合わせて周りの人がどう関わっていけば良いか、具体的な「言葉がけ」が書かれている本です。
「その子らしい持ち味を活かした表現を引き出す言葉がけ」、そして「その子の自己肯定感を高める言葉がけ」が実際の子育て場面とともに書かれています。
場面ごとに「こう言うといいですよ。」という『○』の言葉がけと、「頭では良くないとわかっているのに、ついこう言ってしまいがちですよね。」という『×』の言葉がけが具体的に書かれていて、とても読みやすいです。
その『×』の言葉に対しても、汐見先生は
「言葉は生き物です。あまり神経質にならずに、『子どもを伸ばす』『自信をつけさせる』言葉がけを考える際の参考にしていただければさいわいです。」
とおっしゃっています。
神経質にならず、無理せず楽しく子育てをして「生きるって楽しい!」という気持ちが大人から子どもたちに伝わるといいなあ、そう思います。
私にはまだ子育て経験がありませんが、以前は小学校で働いていました。そして、現在は児童発達支援・放課後等デイサービスで働いています。
これまで、多くの子どもたちとともに過ごしてきました。
さまざまな子どもたちと関わる中で、「素敵なところがたくさんあるのにも関わらず自分に自信をもてない子」や、「自分の思いを素直に伝えることができない子」にたくさん出会いました。この本を読んで、そんな子どもたちに出会った時に「今度はこう話してみよう。」と思える会話のヒントをたくさんもらえました。
大人から子への「言葉」がその子の感情を表現する手助けとなる。そうして子から表現された「言葉」が今度は周りの友達や大人との関係をつくっていく。
私が今まで子どもたちに発してきた「言葉」は果たしてその子たちの感情を表現する手助けとなっていただろうか。子どもたちがもって生まれた無限の可能性を潰してしまっていなかっただろうか。
「言葉」の大切さをあらためて考えさせられる本でした。
子育てママ・パパにぜひ読んでほしい1冊です。
まつこ
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